青森県の経営事項審査
青森県八戸市の行政書士あらいです。
ちょっと相談があって…。これからもっと仕事を増やしていきたいなって思っているんです。
「公共工事」ってありますよね?かなり魅力的なんだけど、これを請負うにはどうしたらいいのかな?
公共工事を請負うためには経営事項審査を受ける必要があります。
どのようなものなのか、解説していきますね!
Contents
経営事項審査とは?
うみねこさんの質問のように、仕事の受注を増やしたいな…と思ったとき、思い浮かぶのが「公共工事」ではないでしょうか。
「公共工事」とは国や地方公共団体が発注者となる建設工事のことです。
「公共工事」を請負いたい建設業者は入札に参加する事前手続きとして、必ず
●どんな会社なのか
●財務状況はどんな感じなのか…等を数値化し、全国一律の基準で総合的に評価してもらう必要があります。
これを「経営事項審査」といいます。略して「経審(けいしん)」と言います。
経営事項審査を申請できる条件
この「経営事項審査」を申請するためには次の条件に該当している必要があります。
①申請日までに建設業許可を受けていること
③許可申請後の変更事項を提出していること
経営事項審査では何を審査するの?
経営事項審査では全国一律の基準で総合的に評価されますが、その内容についてみてみましょう。
以下の審査項目を数値化して、建設工事の種類ごとに総合評定値を出します。
審査内容
・経営状況分析(Y)
・工事種類別年間平均管制工事高(X1)
・自己資本額・利払前税引前償却前利益(X2)
・技術力(Z)
・その他の審査事項(W)
この算出された数値を「総合評定値」(P)といいます。P点を上げたい!と言ったりします。
そしてこの審査内容は大きく分けて2つから成り立っています。
2つの分類
・経営状況分析(Y)
・経営規模等評価(XZW)
この「経営規模等評価(XYZ)結果通知書」と「総合評定値(P)通知書」の両方、あるいはいずれか一方の発行を請求することを経営事項審査といいます。
手続きの流れ
公共工事という大きな仕事を希望するわけですので、必要な手続きや、提出書類等がたくさんあります。
まずは全体的な流れをみてみましょう!
- ①審査基準の確認
- 申請をする日の直前の事業年度終了の日(直前の決算日)が審査基準です。
- ②決算に関する届出
- 税理士が作成した決算書をもとに、決算等届出書を作成し、提出します。
事業年度終了から4か月以内に報告する必要があります。
経営状況分析(Y)は事業年度の決算内容を分析して算出されます。
- ③経営状況分析(Y)の申請→結果通知書の受取り
- 手数料(青森県収入証紙での納付)がかかります。
建設業法の規定に基づき国土交通省の登録を受けた機関(登録経営状況分析機関)が行います。
弊所では、ワイズ公共データシステム、マネージメント・データ・リサーチに対応しております。
- ④技術職員名簿及びその他職員の内容確認
- ⑤の経営事項審査までに行わなければならない事項です。一か月程時間がかります。
- ⑤経営事項審査(経営規模等評価(XZW)申請と総合評定値(P)の請求)➡通知書の受取り
- 経営状況分析(Y)と経営規模等評価(XZW)を合計した点数が総合評定値(P)となります。結果はおおむね1か月を目安としてください。
- ⑥入札参加申請へ
- ⑤の通知書を受取っただけでは、公共工事を受注することはできません。
公共工事の入札に参加するためには、あらかじめ各官公庁の有資格者名簿に登録される必要があります。
この有資格者名簿に登録されるために行われるのが入札参加資格審査です。
入札参加資格審査については次回お話します!
経営事項審査の有効期限
⑤の経営事項審査で受け取った通知書は、①の審査基準日から起算して1年7か月です。
有効期間を切れ目なく継続するためには、毎年の決算日から7か月以内に経営事項審査の結果通知書を受理する必要があります。
(3月決算の会社の場合、7月~8月頃が受審の目安です。)
決算日から時間がたってしまうと、「空白期間」が生まれてしまい、その期間は公共工事を請負うことができなくなってしまいますので注意してください。
まとめ
以上が経営事項審査についての流れです。
継続して公共工事を受注したい場合には毎年この経営事項審査を受け続ける必要があるんだね!有効期限が1年7か月だけど、毎年の手続きと考えると…決算があったらなるべく早めに動いておいたほうがいいね。
そうです!審査までにクリアしていなければいけない手順がありますし、内容の不備で再提出となるとその分遅れてしまいます。うみねこさんのように早めに動いたほうが安心ですね♪
あらい行政書士事務所はご依頼いただいた方の移動時間や準備の時間の負担を極力減らして頂くことで、その分お客様にしかできないお仕事をしていただくことが大切だと考えています。
ご希望の方には、経営事項審査の概要や、入札参加資格までのスケジュールの作成(無料)をはじめ、経営事項審査の申請も行っております。
行政書士報酬額 | 窓口に支払う手数料 | 合計額 | |
経営状況分析 【経審シミュレーション付】 | 33,000 | ワイズ 13,300円 データリサーチ 13,000円 ※納期、申請、受取方法によって若干の変動あり。 | 46,000円~ |
経営事項審査 | 55,000円 | 8,500円+2,500円×業種数 | 66,000円~ 受審する業種の数により変わります。 |
初回のご相談は無料です。※2回目以降は1時間3000円を頂いております。