海でドローンを飛行させるための注意点
青森県八戸市の行政書士のあらいです。
海でドローンを飛ばしたい!絶景を撮影したい!
そう思ってドローンを購入したのはいいけれど、どういう手順で飛ばせばいいのかよく分からない
そういうお悩みありませんか?
今回は、海でドローンを飛行させるための手続き&注意点を解説します!
やっとドローン買ったよ!
包括申請も取ったし、
これでどこでもドローン飛ばせるね~!!
おめでとうございます!
ドローンどこで飛ばしますか?
えーっと、やっぱり海でしょ!
海を見るとわくわくするんだよね~
海!いいですね!
いかさん、海で飛行させる場合、管理者の許可が必要になるかもしれません!
なにそれ!
まだ許可必要なの~!!!???
詳しく教えて~
行政書士でない方が、業として他人の依頼を受け報酬を得て、官公署に提出する書類を作成することは、法律に別段の定めがある場合を除き、
行政書士法違反となりますので、ご注意ください。
1年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処されます。
Contents
海で撮影するために必要な手続きを確認しよう
- ①飛行許可申請をしましょう 【航空法による許可申請】
- 特定飛行にあたる場合には許可が必要です。
例えば…
目視外飛行を行う場合(モニターを見ながら飛ばす場合)
人・物件から30m未満(海に人がいないと想定する場合でも、
実際、海では船に乗っている人がいたりしますね。)
等…
国土交通省に申請許可が必要です。
海のそばでは、空港周辺にあたる場合がありますのでご注意下さい。
夜間飛行をする場合は個別申請が必要です。
- ②離発着場所を決めて飛行の計画を行いましょう
- 海といっても、海岸等から飛行させるのか、船上から飛行させるのかを決めましょう。(離発着場所)
そして、飛行日時、飛行の範囲を決定します。
予備日を設ける場合にはあらかじめ決めておきましょう
- ③管理者の確認と、必要に応じて許可をとりましょう
- 離発着させる場所ですが、海の周りは、行政が管理していることが多いです。
一部公園になっている場合は管理者が別の場合がありますので注意が必要です。
管理者に許可を取る場合は②で作成した具体的な飛行の計画や、①の飛行許可書等
の提出を求められることが多いので、準備はしっかり行いましょう。
【港から飛行させる場合】
・飛行させる範囲が【港則法=海の交通ルール】の規制にあたるかを確認します。
船の交通を妨げる飛行ではないか、その他行事等にあたらないか管理者に確認することも大事です。
・港湾区域の管理者
・港の管理者
・海水浴場付近を飛行させる場合にはその管理者
等…
【船の上から飛行させる場合】
・飛行させる範囲が【港則法=海の交通ルール】の規制にあたるかを確認します。
船の交通を妨げる飛行ではないか、その他行事等にあたらないか管理者に確認することも大事です。
ドローンの飛行に関連して、作業船を配置する場合、工作物を設置する場合等は別途許可又は届出が必要になる場合があります。
・港湾区域の管理者
・港の管理者
・橋、道路、高速道路の付近で飛行させる場合にはその管理者
等…
ワンポイントアドバイス
③で許可を得た場合は、確認内容、許可を取った日、担当部署、担当者氏名、連絡先を控えましょう
海の上で飛行させる場合の注意事項
自分で船を操縦し、ドローンも飛行させることは小型船舶操縦者法に違反しますので、注意しましょう!
遊漁船を活用したり、船の操縦は他の人にお任せするようにしましょう。
- ④飛行マニュアルを守り、安全に飛行させましょう!
- 飛行させる場合には、許可・承認書、技能証明書(お持ちの方)、飛行日誌を携帯しましょう。
③で届出をした控え、届出がなかった場合でも承諾をもらったときのメモも忘れずに!
海の上を飛行させる場合は【海しる】を確認しよう
なるほど…飛行させたい日時も場所も決まったし、
管理者に確認…したいけどどうやって調べたらいいの?
「海しる」がありますよ!!
海しるでは漁業に関する情報や気象、海象、環境等に関する情報を確認できます。
レイヤーの部分で港則法適用地を調べると以下のような情報が確認できます。
管区は第二管区海上保安部ですね。
次に港湾をクリックすると、管理者は青森県と確認できます。管区は第二管区海上保安本部です。
海水浴場がある場合も海しるで確認できます。
レイヤーで「海域利用」→「レジャー施設」で確認しましょう。
たとえば蕪島海水浴場であれば、管理者は「八戸市観光課」となりますね。
海しる便利だね!
さて、管理者に連絡…
あああ、どんなこと聞かれるのか不安だなぁ
電話苦手なんだよ~
これまでの経験では主に以下の内容が聞かれました。
自治体や、確認部署によって変わりますが、
参考にしてくださいね!
管理者にはどんなことが聞かれるの?
どのようなことが聞かれるかはその部署によって様々ですが、以下内容を網羅していれば安心ですね。
①仕事で飛ばすのか、趣味で飛ばすのか
仕事で飛行させる場合は依頼元の情報を聞かれる場合があります。
②航空法上の許可を持っている場合には、その旨伝えましょう
③操縦者(所有者)の住所・氏名・連絡先
④飛行の目的
⑤飛行の日時
飛行の予備日を設定する場合も伝えましょう。
⑥使用機体
⑦飛行経路・範囲
事前にDIPS等で確認し、離発着場所、飛行の経路を決めておきましょう。
担当部署によっては、①~⑦までの内容を記入した「飛行計画書」の提出を求められます。
また、以下のような書類を求められる場合があります。
他の官公署との調整結果
緊急時の連絡体制一覧(調整先の連絡先を表にしたもの、事故を起こした時の緊急連絡先の作成)
無人航空機の飛行に係る許可・承認書の写し
加入している賠償責任保険証の写し
大変だね…
包括申請は自分で取ったけど、こういう調整は
ちょっと苦手だし、あらいさんにお願いしてもいいかな…??
はい、もちろんです。
①~⑦の内容を教えて下さい。
特に⑦についてはDIPS等で場所を示してその画像を送ってくださいね!
ここにも注意!!
天然記念物等に指定された場所(例:蕪島ウミネコ繁殖地、種差海岸、浄土ヶ浜、碁石海岸等)では、
ドローンの使用に際して文化財保護法に基づく手続きが必要な場合があります。
一か所で済むと思っていたら、条例や、他の施設との調整が必要だったりと想像より大がかりな調整が必要になる場合があります。
SOLAS条約での立入制限等があるケースもありますし、
近くに道路があれば、その道路管理者の許可を求められる場合があります。
全ての管理をまとめて調整するのは大変ですし、時間もかかります。
そんな場合はあらいにお任せくださいね!
海の調整は海事代理士でもある、あらいにお任せください!
海側の調整をご希望の場合は①~⑦の情報をご提供ください。
⑦についてはDIPS等で詳しい場所を示してその画像を送って下さい。
飛行計画書の作成から調整結果もきちんとお知らせし、緊急連絡先の作成も行います。
遊漁船等している方はチラシや料金表を送っていただければ
ご紹介するかも?!
国土交通省への飛行許可申請
包括申請・個別申請 | 33,000円 |
個別申請(イベント上空・高さ制限・機体重量25kg以上)※別途お見積りいたします | 44,000円~ |
航空法以外での調整費用
調整(書類作成代金込み)※調整先一カ所につき、5,500円 | 5,500円~最大33,000円 |